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ジャン=クロード・ギャンバトゥ医師のウェブ講演の紹介ページを立ち上げた背景には、先生の功績をより多くの人々に伝えたいという強い想いがあります。近年、「生きた人のfascia」というテーマで先生が撮影した画像や動画が注目を集める一方で、その真意や本当に伝えたいメッセージが十分に理解されていない現状がありました。このウェブサイトは、ギャンバトゥ先生への深いリスペクトと、精密な観察とそれに基づく洞察によって得られた、新しい人体解剖の考えを共有したいという願いから誕生しました。このサイトとウェブ講演を通じて、より多くの人々がギャンバトゥ先生の視点や世界観に触れ、その素晴らしさを感じ取っていただけることを願っています。

ウェブ講演の日本語字幕を作成するにあたり、泌尿器科医の川島清隆先生に多大なるご協力を頂きました。医学界における「fascia」の認識や解剖観、そしてギャンバトゥ先生のお考えや功績に深く理解を示してくださる川島先生より、日本側の見解として医師や外科医、医療従事者の方々向けに「臨床医からのお言葉」をいただきました。

泌尿器科 川島清隆医師

外科手術においてfasciaは、膜様構造は筋膜として、膜様構造をとらないものは疎性結合組織や脂肪と認識されてきました。

前者は剥離のメルクマールとして重要視されてきましたが、再現性が低く、その実態は不確かでした。また、後者は活性が無く、不要なものを考えられ、軽視されてきました。

このように、長いことfascia認識には(用語も含めて)混乱がつきまとっていました。近年fasciaは脚光を浴び、その再定義が進んでいます。

その中でも特にGuimberteau医師による、fasciaの微細構造の観察は極めて重要かつ画期的なものであるといえます。先生は手術中に高精細内視鏡によるfasciaの微細構造の近接拡大視を通して、その本質が原線維に依る立体的網目状構造(fibrillar network)であり、外力に応じてダイナミックに形状を変化させること(“動き”)を見いだし、このfibrillar networkこそ人体を構成する基本構造であるとしています。

現在の人体観は、Cadaver(死体)の固定、染色された標本よって得られたもので、これはよく考えれば驚くべき事です。動きが見られないばかりか、構造は大きく変性しその本質は失われてしまっています。

Guimberteau医師による生体での観察を通して得られた知見と深い洞察は、手術におけるfascia認識の混乱に終止符を打つばかりでなく、単なるfasciaの議論を超えて、これまでの人体観を大きく変える(パラダイムシフト)と確信しています。

先生のお考えは難解な部分もありますが、幸い先生の全てが語られたレクチャーが作成されました。美しい動画も満載です。繰り返し視聴し、美しい画像を見続けることで、新しい人体観を理解できるようになると信じています。

コーディネーター
Atsuko Takatani 高谷 温子

Atsuko Takatani is a performance coordinator based in Japan and the CEO of ATCompany.

She specializes in structural assessment of the human body and supports athletes and professionals in achieving consistent and reproducible performance across practitioners.

Her work focuses on bridging theory and practice — ensuring that body-based approaches can be implemented effectively in real-world clinical and performance settings.

Influenced by evolving tissue-based concepts, including the Fibrillo-Cellular Human, she has translated related lectures and video materials into Japanese, contributing to their practical implementation in Japan.

・Key Focus

– Structural assessment of the human body
– Reproducible performance across practitioners
– Bridging tissue-based concepts and real-world implementation
– Education and scalability in clinical and performance settings

パフォーマンスコーディネーター / ATCompany代表

身体構造の評価を基盤に、アスリートおよびビジネスパーソンのパフォーマンス支援を行う。

現場において「再現性のあるコンディショニングとパフォーマンス発揮」の実装に取り組んでいる。

海外遠征サポートや通訳・コーディネート業務にも従事し、国際的な現場経験を持つ。

Jean-Claude Guimberteauの思想に影響を受け、身体に関する構造的な捉え方をベースに、講演や映像コンテンツの翻訳を通じて、その理解と実践の現場への展開に取り組んでいる。

フィジカルとメンタルの繋がり、そしてパフォーマンスを探求する中で、私の人生を一変させる出会いがありました。それは、2017年にギャンバトゥ先生が撮影した「生体組織の内部構造」に触れた瞬間で、そこから「fascia」と呼ばれる生体組織への理解を深める旅が始まりました。

「fascia」の定義は多岐にわたり、解釈もさまざまですが、ギャンバトゥ先生の新しい解剖学の視点は、従来の見方を大きく覆すものでした。
先生が見ている世界観や解剖観を自身の理解に落とし込むまでには何年もかかりましたが、実際に先生にお会いし、先生の情熱と探究心に触れるたびに覚えた感動を多くの人々と共有したいという思いが芽生え、今回、ウェブ講演の日本語訳を担当させて頂きました。

ギャンバトゥ先生との出会いは、私自身の身体に対する見方を根本から変える貴重な経験となりました。この新しい解剖学の視野をさらに広め、多くの人々と共有し、人間の身体への理解を深める一助となることを目指しています。

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